パリ散策 #15 – モンパルナスのおすすめスポットは?

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パリ市内の南部・モンパルナス地区について紹介してみました。芸術家ゆかりの老舗カフェから現代的な高層ビルまで、見るべきところはたくさんありますので、ぜひとも散策の足を延ばしてみてはどうでしょうか。

ランドマークは「モンパルナス・タワー」

イメージとして言えば、サン・ジェルマン・デ・プレ地区のさらに南の地域が、つまりはモンパルナス地区だと思っておけば大丈夫です。目印はもちろん、高さ210mのモンパルナス・タワー。セーヌ左岸のランドマークともいえる存在です。

photo by Phil Beard
モンパルナス・タワー

タワーといっても塔ではなく、1972年に建てられた59建ての高層ビル。しかも本来はオフィスビルですので、56階と59階以外への立ち入りはできません。

とはいえ、56階にはカフェやブティックなどが入っていますし、59階の展望台からはパリ市内を一望することも可能です(展望台は有料)。

photo by Doc Searls
59階にあるレストラン(奥に見えるのはエッフェル塔)

カタコンブ

カタコンブ catacombes とは、地下墓地のこと。しかも無縁仏の墓地が人気の観光スポットというのですから、これはちょっとユニークですね。

建造されたのは18世紀末のことですが、パリ市内の共同墓地に埋められていた約600万体にも及ぶ遺骨が、この墓地に運び込まれたそうです。しかも、約100年という時間を掛けて!

photo by Passion Leica
カタコンブの入口

そもそもは採石場だったこともあり、墓所になっているのは地下20mの地点ですので、130段ほどある狭いラセン階段を降りなければいけないのですが、お墓と言っても、壁一面にまさに人骨が積まれているだけ(そう、頭蓋骨がこちらを向いて並んでいたりします!)。

「夢に出てこないか心配」という人には、ちょっとおすすめできませんが、でもヒヤッとした気分を味わいたいなら、ぜひ見学に行って見てください(夏でも14℃という涼しさですし)。

モンパルナス墓地

お墓つづきですが、こちらはセーヌ左岸に長く暮らしてきた著名人たちが多く眠っていることで知られています。たとえば、哲学者のサルトルとボーヴォワールや、歌手で俳優、ジェーン・バーキンの元夫としても有名なセルジュ・ゲンスブールなどなど、名前を挙げるとキリがないほどです。

セルジュ・ゲンスブールのお墓

ゲンスブールのお墓ですが、よく見ると、切符が何枚も置かれているのがわかります。これ、実は彼の歌『リラの門の切符切り』Le Poinçonneur des Lilas に、ちなんだもののようです。

カンパーニュ・プルミエール通り

20世紀の初めの頃、多くの芸術家がアトリエを構えていたのが、カンパーニュ・プルミエール通り Rue Campagne Première です(あの藤田嗣治もそうです)。

photo by J Martínez Polo
写真家のマン・レイが住んでいたアール・デコ調の建物

人によっては、「ジャン=ポール・ベルモンド主演の映画『勝手にしやがれ』のラストシーンで有名な通り」といった方が、あるいは話が簡単かもしれませんね。

老舗カフェをめぐってみよう!

画家や小説家に愛された老舗カフェを訪ねてみるのも、街歩きの楽しみの一つですが、代表的なところでは、シャガールが通った「ラ・ロトンド」やヘミングウェイの小説にも登場した「ル・セレクト」などが特に人気です。

photo by David Harmantas
ラ・ロトンド

なお、老舗カフェではありませんが、モンパルナスには、本格的なクレープを食べさせてくれるお店が結構あったりします。

photo by
La Crêperie de Josselin (クレプリ・ドゥ・ジョスラン)

理由は簡単で、クレープというのは、ブルターニュ地方の料理なわけですが、そのブルターニュ行きの列車が出るのが、モンパルナス駅だからということのようです(モンパルナス・タワーの前)。

(以上)

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