オペラ座(オペラ・ガルニエ)の周辺には、名所や名店がたくさんありますが、その中でも「ココだけは外せない!」という場所をいくつか紹介してみたいと思います。シャンゼリゼ大通りやルーヴル美術館からもそう遠くはありませんので、ぜひとも訪ねてみてください。
ギリシャ神殿風の寺院「マドレーヌ教会」
外観がユニークというか、ちょっと見ただけでは、とうていカトリックの寺院とは思えないのがマドレーヌ教会です(マドレーヌというのは、聖女マグダラのマリアのこと)。コリント式の円柱が52本。高さは30mもあります。
場所は、オペラ・ガルニエからカプシーヌ大通りを南西方面に歩くこと10分。コンコルド広場からであれば、セーヌ川に背を向けて立つだけで、通りの突き当たりに見えています。
大革命前に建設が開始されていましたが、革命の勃発で工事は中断。その後、ナポレオンの命令で神殿風に設計を変更したのち、1842年に完成しました。ただしナポレオン自身としては、教会というより、戦没将兵顕彰のための建物としたかったようです。
オルガンだけでなく、歴代のオルガン奏者もなかなかのもの。クラシック音楽ファンにはおなじみのサン=サーンスやフォーレの名前も見られます(フォーレの『レクイエム』が初演されたのは、この教会です)。
パリで最も豪華な「ヴァンドーム広場」
オペラ広場から南に500mほど行ったところにあるのが、ヴァンドーム広場です。本来はルイ14世が、自身の騎馬像を置くために造った広場でしたが(1720)、現在広場の中央にあるのは、ナポレオンが建てた記念柱です。この記念柱、アウステルリッツの戦いで得た戦利品(大砲1250門)を鋳潰したものと言われています。
なお、広場の周囲の建物に目を向けてみると、高級宝飾店が何軒も軒を連ねているのが分かりますし、15番地にあるのは5つ星ホテルの「リッツ」です。
ちなみに、12番地はショパンがパリ滞在時に住んでいた家ですが、こちらも今は宝石店ショーメに様変わりしています。パリで最も豪華な広場といわれる由縁です。
ヨーロッパ最大級の「ギャラリー・ラファイエット」
オペラ・ガルニエの裏側に面して建っているのが、1893年創業の老舗デパート「ギャラリー・ラファイエット」です。
もちろんすごいのは歴史だけではありません。売場面積は7万平方メートル。その規模、入場者数ともに、ヨーロッパ最大級とのこと。本館のほか、紳士館とメゾン&グルメ館を併設。ファッション関連はもとより、日用雑貨から食材まで何でも揃うと評判です。
本館6階には「おみやげフロア」もありますから、その意味でも、ぜひぜひのぞいてみてください。
(以上)