人口1万人ほどの小さな町ですが、ライン下りの際には必ず立ち寄ってほしいのが、ラインの真珠ことリューデスハイムです。美味しいワインが飲めるだけでなく、ラインの雄大な景観も楽しめます。
ドイツ有数のワインの名産地
マインツでライン下りの定期船に乗ると、船はしばらくの間、西の方角へと向かいますが、その40kmほど先の右岸にあるのがリューデスハイム Rüdesheim です。
船の上から見ると、斜面一帯にブドウ畑が広がっているのがわかりますが、それもそのはず。ラインガウ地方とはこの辺りのこと。ワインの名産地として、ことのほかよく知られています。
ワイン博物館を見学しよう!
町の見どころは、リューデスハイム駅から市庁舎のあるマルクト広場までの、だいたい1kmほどの範囲にまとまっています。とはいえその狭い地域に、毎日、市の人口ほどの人が世界中からやって来るのですから、その賑わいたるや馬鹿にはできません。
まず最初に立ち寄るべき場所は、駅から200mほど東に歩いたところにあるブレムザーブルク Brömserburg というお城です。内部がワイン博物館になっていますから、ひと通り展示を見ていけば、ワイン造りやワイングラスの歴史がわかります。
食べ歩きは「つぐみ横丁」で!
ワイン博物館からさらに300mほど東に進むと、木骨組みの建物が立ち並んだ狭い路地に出くわします。そこがリューデスハイム一番の見どころ、つぐみ横丁 Drosselgasse です。
両側には土産物屋はもちろんのこと、ワイン酒場やレストランなどもひしめいていますから、中世の町の風情を感じつつ、腹ごしらえをしたり、地元の人に混じって、歌ったり踊ったりしてみてはどうでしょうか。
ニーダーヴァルト記念碑からの眺めが最高!
ラインの流れやその河畔に広がるブドウ畑の様子を眺めてみたいという方には、リフトに乗って、ニーダーヴァルト Niederwald の展望台に登ることをおすすめします。
展望台とはいっても高さ200mほどのことですし、つぐみ横丁を抜けて、少し行ったところが乗り場ですから、たいして時間もかかりません。
ビスマルクによる1871年のドイツ統一を記念して、ドイツの象徴でもある女神ゲルマーニアの巨大な像が建てられています(1883年完成)。高さ10.5m、台座にいたっては37.6mもあるというシロモノです。
ライン下りは、ここからが佳境!
ライン下りというと、切り立った崖とその上に聳える古城。そんなイメージをお持ちかと思いますが、実際にそういった風景が眼前に展開するのは、ラインが北へと向きを転じる、まさにここ、リューデスハイムを過ぎた辺りからです。
ちなみに、リューデスハイムと対岸の町ビンゲンとの間には渡し舟がありますので(乗り場は駅の近く)、ビンゲン観光を済ませた後に、そちら側からライン下りの船に乗ることも可能です。
(以上)