イタリアン・ファッションの発信地といえば、もちろんミラノですが、この町の魅力はそれに尽きるわけではありません。とはいえ実際のところ、多くの旅行者は一体どんな場所を訪れているのでしょうか。以下、人気の観光スポット10ヶ所をランキング表示してみました。
第1位 ドゥオーモ (ミラノ大聖堂)
ミラノのシンボルとも言えるのが、ドゥオーモことミラノ大聖堂です。建築開始は1386年。世界で3番目に広い床面積を誇る、後期ゴシック様式の教会です。
地下鉄の出口を出たところとあって、アクセスは抜群。近くには人気の観光スポットがかたまっていますから、ミラノを散策するなら、ここドゥオーモから始めるのが一番です。
第2位 サンタ・マリア・ デッレ・ グラツィエ教会
世界的にも大ヒットした、ダン・ブラウンの『ダ・ヴィンチ・コード』という小説を覚えておられるでしょうか(映画にもなりましたが)。あの中で出てきた、レオナルド・ダ・ヴィンチの最高傑作『最後の晩餐』を見られるのが、まさにこの教会です。
せっかくの機会ですから、ぜひぜひ見学してください(完全予約制ですのでご注意を!)。
第3位 ヴィットリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア
ドゥオーモ広場の北側に続いているのが、十字形に展開したアーケード街、ヴィットリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアです。建造されたのは1867年のこと。その美しさたるや、ファッションの町ミラノの面目躍如といったところです。
ファストフードのお店からあのプラダまで、それこそいろんなお店が揃っていますから、雰囲気を楽しみながら、のんびりと歩いてみてください。
第4位 スフォルツェスコ城
元は13世紀から15世紀にかけてミラノを支配していた、ヴィスコンティ家の城だったところ。15世紀後半に、フランチェスコ・スフォルツァが増築して今のような姿にしたことから、スフォルツェスコ城と呼ばれています。
城内の博物館には、ミケランジェロの遺作『ロンダニーニのピエタ』なども展示されていますので、お城には興味がなくとも、立ち寄ってみて損はないかと思います。
第5位 スカラ座
イタリアオペラの殿堂といえば、もちろんスカラ座です。1778年に建てられた新古典様式の建物は一見質素な感じを与えますが、内部は絢爛豪華。さすがに観劇までは無理ということであれば、最低限、付属の博物館だけはのぞいてみてください。観客席の様子もわかります。
第6位 ジュゼッペ・メアッツァ・スタジアム
本田圭佑、長友佑都の二人でおなじみ。あのACミランとインテルが本拠地としているのが、ここ「ジュゼッペ・メアッツァ・スタジアム」です(通称「サン・シーロ・スタジアム」)。
満員でさえなければ、当日券を買って試合を楽しむこともできますが……、それとは別に、ガイドツアーでスタジアム内を見学するという楽しみ方も存在します(出発は毎時00分と30分。所要時間は約1時間。試合当日と日曜は休みとなっています)。
第7位 ブレラ絵画館
ロンバルディア派やヴェネツィア派の絵画に興味があるという方には、ブレラ絵画館がおすすめです。スカラ座からは、ブレラ通りを歩いてすぐ。途中にはオシャレなお店やカフェなどが立ち並んでいますから、散策コースとしても楽しめます。
第8位 ナヴィリオ地区
ドゥオーモやスカラ座のあった中心街からは離れますが、ローカルな雰囲気を味わいたいという方に人気なのが、運河沿いの街、ナヴィリオ地区です。近くにはドメスティックブランドのお店が集中していたりしますから、ファッション好きの方にもおすすめです。
第9位 モンテ・ナポレオーネ通り
ドゥオーモ広場からヴィットリオ・エマヌエーレ大通りを東に10分ほど歩くと、サン・バビラ広場に出ますが、その辺りから北西方面へと延びているのが、ミラノを代表する高級ショッピング街「モンテ・ナポレオーネ通り」です。
グッチ、プラダ、ルイ・ヴィトン、エトロなどなど、有名ブランド店が軒を連ねているだけではありません。お店の規模自体が違いますから、新作も含めて、品揃えが充実しています。
ウィンドウディスプレイを見て回るだけでも結構楽しめますので、買う買わないは別として、まずは気軽に足を運んでみてはどうでしょうか。
第10位 サン・ロレンツォ・マッジョーレ教会
直線距離でいえば、ドゥオーモ広場から南西に800mほどのところにあるのが、聖アクイリーノの礼拝堂で有名な「サン・ロレンツォ・マッジョーレ教会」です。幾度となく改築されてはいますが、そもそもは4世紀から5世紀に建てられたもの。
正面を飾る古代ローマ時代の列柱も見事ですが、一番の見どころは礼拝堂内にあるモザイク画。キリストと彼を囲む聖人たちを描いたものですが、4世紀の作と言われています。
(以上)